パイナップル巨人軍
まぁ、中身そのものは・・・うーんって感じなのだが。。
昔、読んだパイナップル巨人軍を思い出した。
30年ぐらい前の話で、本の表紙が綺麗だったのと「ポニーテールは、ふり向かない」の作者だったので手をとったことを覚えてる。
四四二部隊出身の日系一世のおジイさん達とテレビ制作会社のロケ班が、パイナップル畑のロケ権を賭けて、野球の試合をする話。
当時の暮らしぶりや戦時中の壮絶な苦労がおジイさんの軽快な口調で語られる。
「イエッ、ほかに、食べるものがないっしょうが。食べるものいうたら、畑のパイナップルだけ、の」
「生で食べるでしょ。飽きると、焼いてみたり、煮てみたり、一日三食、パイナップルの。それが一年も二年も…」
「すると、白人に馬鹿にされるのよ。おまえら、パイナップルばかり食うから肌が黄色いのか、いってね。けど、パイナップルッしか食ってないから、お腹が水っぽくっての。いい返す力が出んのよ。わかるかのぅ。あの気持ち」
実際はもっと大きな偏見や差別の中で戦っていたと思う。
