5年後にセミリタイア

5年後に経済的自由人になるため、日々精進します。

空飛ぶタイヤと東電

久しぶりにスカッとする本を読んだ。


池井戸 潤さんの「空飛ぶタイヤ」。


直木賞をとった「下町ロケット」の著者の作品。


どうしてもハードカバーを買う気になれず、文庫本のこの本を選んだ。


走行中のトラックのタイヤが突然外れ、それに当たった主婦が死亡。


トラックを走らせていた中小企業の赤松運送は、大変な事態に。


しかし、実は原因はトラックメーカの部品だった・・と「三菱のリコール隠し」事件がモデルになっている。


本でも同じようにメーカー側は「整備不良」の一点張り。


赤松運送は得意先を失い、資金繰りも厳しくなって倒産の危機に直面する。


そんな状況下で、社長の赤松さんは社員と自らの信念を信じ、戦いを挑む。


それにしても、メーカ側の「エリート意識」「ぬるま湯体質」「危機感の無さ」そして「欺瞞」にムカムカ腹が立ってくる。


一回、地に落ちた信用を取り戻すのは、至難の業だ。


私は疑い深い性格なので、「雪印」にしても「三菱自動車」にしても悪質な事件を起こした会社の製品は信用できず、事件以降は全く購入していない。


決して大きな会社を批判しているわけではなく、「ぬるま湯」体質の会社は少々のことでは変われないのでは?と思う。


最近、それに近いと思うのが東京電力

この会社、一体なんだんろう?

原価計算で過大申告」や、「難解な損害賠償の手続き」のニュース。


震災後、何か改善するのかと少しは期待したが、出てくるニュースはこんなのばかり。

この会社は、本当にどこを向いているんだろう。

そんな会社に「公的資金、最低1.2兆円」。


税金を入れて救う価値があるようには見えない。


一回、解散させて、このフザけた体質を一掃するのも手ではないだろうか。